「サイトを開いたら、読み込みがものすごく遅くて……途中で閉じてしまいました」
お客様からこんなフィードバックをもらったことはありませんか?表示速度はユーザー体験に直結するだけでなく、Googleの検索順位にも影響します。「うちのサイト、なんか重いな」と感じているなら、早めに対処しておくことをおすすめします。今回は、WordPressサイトの表示速度を改善するための具体的な方法をご紹介します。
表示速度が遅いと、何が起きるのか
Googleの調査によると、ページの読み込みが3秒を超えると約53%のユーザーが離脱すると言われています。また、Googleは2021年から「Core Web Vitals(コアウェブバイタル)」という指標を検索順位の評価基準に加えており、表示速度が遅いサイトはSEO面でも不利になります。
- ユーザーが待てずに離脱し、問い合わせや購入の機会を逃す
- Googleからの評価が下がり、検索順位が下落する
- スマホからのアクセスで特に影響が大きく出やすい
表示速度の問題は、放置すると集客・成約の両方に悪影響を与え続けます。
まず自分のサイトの速度を計測する
改善の前に、現状を把握することが大切です。以下の無料ツールでサイトの速度を計測できます。
- PageSpeed Insights(Googleが提供・無料):URLを入力するだけでスコアと改善点を表示してくれる。モバイル・PCそれぞれのスコアを確認できる
- GTmetrix(無料プランあり):詳細なパフォーマンス分析と、読み込みの滝グラフを確認できる
PageSpeed Insightsのスコアは0〜100で表示され、90以上が「良好」、50〜89が「改善が必要」、49以下が「低速」の目安です。まずは自分のサイトがどのあたりにあるか確認してみましょう。
表示速度が遅くなる主な原因
| 原因 | 影響度 | 対処の難易度 |
|---|---|---|
| 画像ファイルが大きすぎる | 大きい | 低い(すぐ対処できる) |
| プラグインが多すぎる・不要なプラグインがある | 中〜大きい | 低い |
| キャッシュが設定されていない | 大きい | 低い(プラグインで対応) |
| サーバーのスペックが低い | 中程度 | 中程度(プラン変更が必要) |
| テーマが重い(不要なCSSやJSが多い) | 中程度 | 中〜高い |
| 外部スクリプトの読み込みが多い(広告・タグなど) | 中程度 | 中程度 |
すぐに取り組める改善方法
① 画像を圧縮・最適化する
表示速度の遅さで最も多い原因が、画像ファイルのサイズです。「とりあえずカメラで撮った写真をそのままアップロードしている」という場合、1枚の画像が数MB になっていることも珍しくありません。
- WordPressプラグイン「EWWW Image Optimizer」や「Smush」を使うと、アップロード時に自動で圧縮してくれる
- 画像はWebP形式(JPG・PNGより軽量なフォーマット)に変換するとさらに効果的
- 表示サイズより大きな画像を使わないよう注意する(例:幅200pxで表示するのに1200pxの画像を使わない)
② キャッシュプラグインを導入する
キャッシュとは、一度表示したページのデータを一時保存しておき、次回以降の表示を高速化する仕組みです。WordPressはデフォルトではキャッシュが効かないため、プラグインで設定する必要があります。
- 「W3 Total Cache」「WP Super Cache」「LiteSpeed Cache」などが代表的なキャッシュプラグイン
- エックスサーバーなど一部のレンタルサーバーはサーバー側でキャッシュ機能を提供しているため、重複設定に注意
③ 不要なプラグインを整理する
WordPressプラグインは便利ですが、有効化しているだけでページ読み込み時に処理が走るものも多いです。「とりあえず入れてみて、そのまま放置」しているプラグインがあれば、使っていないものは停止・削除しましょう。特に以下のようなプラグインは速度への影響が大きいことがあります。
- ページビルダー系(Elementor、Divi など):便利だが読み込むファイルが多い
- スライダー系:アニメーション処理が重くなりやすい
- SNS連携系:外部サービスへの通信が発生する
④ 不要な外部スクリプトを削除する
GoogleタグマネージャーやSNSのシェアボタン・広告タグなど、外部サービスのスクリプトを多数読み込んでいると、それだけ速度に影響します。本当に必要なタグだけに絞り込む、または読み込みを遅延させる設定にすると改善できます。
⑤ サーバーのプランを見直す
上記を対策しても改善しない場合は、サーバー自体のスペックが原因の可能性があります。共用サーバーの低価格プランを使っている場合、上位プランへの変更やVPSへの移行を検討しましょう。エックスサーバーであればプランアップグレードは管理画面から手続きできます。
改善の効果を確認する
対策を実施したら、再度PageSpeed Insightsで計測してスコアの変化を確認しましょう。一度に全部やるのが難しければ、影響度の大きい「画像最適化」と「キャッシュ設定」から始めるのが効率的です。この2つだけでスコアが大幅に改善するケースも多いです。
まとめ:速度改善は「見えないSEO対策」
表示速度の改善は、コンテンツを追加するよりも地味に見えますが、離脱率の低下・検索順位の向上・ユーザー体験の改善という形で着実に成果につながります。「サイトが重い気がする」と感じたら、まずPageSpeed Insightsで計測することから始めてみてください。
「計測してみたけど、何から手をつければいいかわからない」「改善を依頼したい」という方は、ヨコハマラボにご相談ください。現状の診断から改善対応まで、まとめてサポートします。